ツヴィリング(ZWILLING)シャープナーの使い方|包丁の研ぎ方
2022/04/08
ZWILLINGシャープナーの使い方をご紹介します。
意外と知られていませんが、使い方を間違えると包丁が欠けてしまったり、シャープナー本体が使えなくなる事があります。
そういった事にならないように、順を追ってわかりやすく包丁の研ぎ方をレクチャーします。
ZWILLINGのシャープナーを使うときの注意点
シャープナーを使っているのに切れ味が戻らない、という人は間違えた使い方をしているかもしれません。
これから使うという人も注意点をしっかりと読んでくださいね。
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ツヴィリングのシャープナーは水ぬれ厳禁
シャープナーを水でぬらしてはいけません。
ツヴィリングのシャープナーは水のいらないタイプです。
包丁の研ぎ方といえば水にぬらすもの、というイメージがあるかと思います。
でもツヴィリングのシャープナーは水を使わないのにちゃんと研げるのが特長です。
シャープナーとは本来、誰でも簡単に・使いたい時にサッと使えるのが理想なので、水を使わないくても良いというのは大きな利点です。
さすが、280年以上の歴史がある包丁ブランドが出しているシャープナーなだけあります。
どこにでもあるシャープナーとは質が違うんですね。
水に濡らしてしまうとシャープナー内部にサビが発生してしまい、研げなくなってしまいます。
シャープナー本体をぬらさない事はもちろんですが、包丁も拭いてから乾いている状態で研ぎましょう。
研げない包丁もある
シャープナーは簡易研ぎ器のため、どんな包丁でも研げるわけではありません。
お手持ちの包丁がシャープナーで研げるかどうかを確認してから研ぎましょう。
ツヴィリングのシャープナーはステンレス製で両刃の包丁ならOKです。
そして包丁の種類は普通のご家庭にあるような三徳包丁、万能包丁、牛刀、ペティナイフなどが対象です。
シャープナーで研げない包丁には以下のような種類があります。
- ヒビが入っている、欠けている包丁
- 片刃の包丁
- はさみ
- 波刃の包丁
- 特殊加工の包丁
- セラミックの包丁
ヒビが入っている、欠けている包丁はシャープナーに通さないでください。
欠けているとその部分がもろくなってしまい、どんどん欠けが広がってしまいます。
金属のかけらが食品に混入することもあり大変危険です。
ヒビが入っている包丁についても、いつその部分が折れるかわからず危ないです。
欠けている部分を砥石で綺麗にするか、研ぎ屋さんに相談しましょう。
ヒビの場合は新しい包丁に買い換えたほうが賢明です。
砥石については後述します。
片刃の包丁とは、片方にしか刃がついていない包丁の事を指します。
出刃包丁、刺身包丁、菜切包丁などがそれにあたります。
片刃の包丁を研ぐときはシャープナーではなく砥石を使いましょう。
出刃包丁の形を見る
はさみも実は片刃の刃物ですので、上記と同じくシャープナーには通せません。
どうしても研ぎたいハサミがあるときは研ぎ屋さんに相談したほうがいいですね。
因みにツヴィリングは自社ブランドのハサミなら研いでくれるという素晴らしいサービスがあります。
もちろん有料ではありますが、素晴らしく切れ味のよいハサミなので有料で研いでまで使いたい気持ちはとってもよくわかります。
ツヴィリングのハサミ一覧
波刃の包丁とはパンナイフや冷凍包丁などです。
これらの包丁は切れ味が悪くなってしまうとシャープナーで研げないばかりか砥石でも研げません。
専用の研ぎ棒を使うか職人にお願いする事になると思いますが、特殊刃のため高価です。
パン切り包丁はなるべく切れ味が落ちないように、パン以外のものは切らないようにして、木製のまな板を使うといいですね。
パン用のまな板やピザのカッティングボードが木製なのは、刃を痛めないためでもあります。
セラミックの包丁は硬度が高すぎるためツヴィリングのシャープナーには通せません。
ステンレス以外の包丁は通さないように気をつけましょう。
シャープナーを使った包丁の研ぎ方
注意事項がわかったところで、実際に包丁を研いでみましょう。
今回包丁を研ぐのに使ったシャープナーはこちらです。
色は今は黒のみのようですね。
私のホワイトは古い型のようですが、基本的な構造は同じです。
研ぎ方をGIF動画で見てみよう
百聞は一見に如かずということで、研ぎ方がわかりやすいようGIF動画にしてみました。
ポイントは、手前に引くこと!
決して奥に向かって動かさないでください。
なぜかというと、このシャープナーのローラーはダブル構造になっており、手前に荒研ぎ、奥に仕上げ研ぎがセットされているからです。
手前に引くことにより、荒研ぎ→仕上げ研ぎの順番になるように研ぐ事ができます。
シャープナーの上面に矢印がありますので、その方向に向かって研いでください。
因みに、MIYABIシャープナーなら奥にも手前にも引くことができます。
更に、右利きでも左利きでも使えます。
シャープナー自体を分解して洗うこともできるため、衛生面が気になるという方にもオススメです。
荒研ぎと仕上げ研ぎが分かれているので、荒研ぎ→仕上げ研ぎという順番で使います。
何回くらい研げばいい?
研ぐ回数は5〜6回が目安です。
まず5〜6回研いでみて、切れ味を確かめます。
切れていないようなら更に5〜6回研ぎます。
研いだ後は包丁に粉などがつくことがありますので、包丁を洗って拭きましょう。
先ほどもお話ししましたが、シャープナーは洗わないでくださいね。(MIYABIシャープナーを除く)
研ぐ強さはどのくらい?
ぎゅーっと押し付けるのは厳禁です。
力任せに研ぐと包丁の刃が欠けてしまいます。
でも、ソフト過ぎても研げません。
程よい力加減で、ローラーに刃を密着させましょう。
「ざりざりざり」という音が聞こえるのは正常で、研げている証拠です。
研ぐ頻度はどれくらい?
シャープナーを使って包丁を研ぐ頻度は1ヶ月に1回が目安です。
頻繁に研ぎすぎると包丁の切れ味が鈍ります。
なぜかというと、シャープナーで戻せる切れ味には限界があるからです。
月に1回研いだとして約1年がシャープナーで切れ味を戻せるリミットです。(10~12回分くらい)
※シャープナー自体の寿命ではなく、あくまでもシャープナーだけで戻せる切れ味の限界が訳1年です
1年以降のお手入れについては後述します。
研ぐ時の注意点
たまに「たくさん研げばより切れるようになる!」と思って20回も30回も(ひどいと100回とか)シャープナーで研ぐ人がいますが絶対にやってはいけません。
研ぎすぎても効果がないばかりか、上記のように包丁を痛める事になります。
無駄に包丁の切れ味を減らさないためにも、基本は5〜6回というのを守って研いでください。
10回くらい研いでも切れないのであれば、その包丁はもうシャープナーで切れ味を戻すのは難しいです。
シャープナーはあくまでも簡易研ぎ器である、ということを覚えておいてください。
じゃあ、切れ味が戻らない包丁はどうするの?と思いますよね。
もちろん、そういった場合のお手入れの仕方もあります。
シャープナーで切れ味が戻らない包丁のお手入れ方法
欠けている包丁を研ぐ場合や、シャープナーを使っても切れ味が戻らない場合は砥石でお手入れしましょう。
シャープナーよりも使い方が難しいですが、研ぐ作業も職人気分で楽しめます。
自分で砥石で研いでみる
ツヴィリングの砥石最大の特徴は、水をかけてすぐにつかえるという点です。
通常砥石というのは最低でも半日は水に浸けておかないと研げません。
これでは、「よーし!包丁でも研ぐか!」というモチベーションを保つことができません。
研ぎたいときにすぐ研ぐことができるというのは大きな利点です。
そしてもう一つの特徴は両面使える仕様です。
通常の砥石は粒子の細かさによって最低2本は揃えなくてはいけませんが、ツヴィリングの砥石なら最低1つあれば2種類の砥石を使うことができるのです。
荒研ぎ用と仕上げ用の両面仕様なので、ひっくり返すだけでOKです。
更におまけの特徴として、滑り止めのラバーが付いたケースがセットになっています。
このケースは保管の際にも使えますし、そのまま研ぎ台として使えるので、届いたその日にすぐ研ぎ始めることができます。
ツヴィリングの砥石は2種類あるので間違えないようにしてください。
間違えて買ってしまうと普通の人ではとても研げませんので、必ずこの砥石を選んでください。
ちゃんと研ぎ方の説明書が入っているので安心ですよ。
もちろん我が家も愛用しています。
自分で研ぐのが無理な人のお手入れ方法
ちょっと砥石は無理そう、でも包丁の切れ味が悪い。
というお悩みの方にオススメなのが、職人に研いでもらうという方法です。
たまにスーパーなどに研ぎ屋さんが来ているという方は利用しましょう。
見たことないわ、という方はツヴィリングの包丁に買い換えることをオススメします。
なぜかというと、ツヴィリングには自社の包丁を研いでくれるという素晴らしいサービスがあるからです。
有料ではありますが、普通の包丁なら税別1000円です。
切れなくなったら包丁を買い替える人もいますが、本当に良く切れる包丁をメンテナンスしながら長く使うほうがコストパフォーマンスが良いです。
しかもツヴィリングといえば有名で信頼のおけるナイフブランドですから、1本は欲しいものですよね。
我が家の包丁はほとんどがツヴィリングの包丁ですが、やはり切れ味が全然違います。
お手入れしながら長く使いたいと思う包丁ばかりです。
買い換えの方も、買い足しの方も次の包丁はツヴィリング製を選んでみてはいかがでしょうか?
人気は衛生的でかっこいいフルメタルタイプです。
お野菜が得意で魚や肉もこなせる三徳包丁(万能包丁)がベーシックで使いやすいですね。